8月の某日、苫小牧美術博物館に出向きました。
オーストリアの画家グスタフ・クリムトの「黄金の騎士」が展示されて
いるのを知り、出かけました。
クリムトの「黄金のアデーレ」にまつわる映画を観ていたこともあり、
興味津々だったのです。
クリムトの絵画は耽美的な作品が多い中にあって、この「黄金の騎士」は
鎧をまとって、馬にまたがり戦に向かう騎士を側面から描いています。
黒い馬はその毛並みまで細かく描かれているのですが、黄金の鎧の騎士は
実に平面的に無機質に描かれています。
解説を読まなければ気が付かなかったのですが、暗い背景には死神や砂時計
がぼんやりと描かれ、進行方向の地面には蛇がたたずんでいます。
これはその立ち向かう戦の暗示なのか…
単なる戦意高揚やプロパガンダとは一線を画す絵画だと感じました。
千歳支店スタッフブログvol.25